藤原浩 ベストセレクション2012

藤原浩 藤原浩 ベストセレクション2012歌詞
1.灯

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

泣いた数だけ 倖せが
きっと待ってる 嘘じゃない
むかい風吹く ふたりの人生(みち)だけど…
何があっても 離しはしない
おまえだけ おまえだけ 俺のこころの灯(ともしび)は

遠い故郷の 夜空(そら)を見て
いく度涙に くれたやら
時代なんかに 負けたらダメですと…
泣いて叱った その手の温(ぬく)み
おまえだけ おまえだけ 俺のあの日の灯は

まわり道して よりそえば
肩にひとひら 風の華
生きていりゃこそ また来る春の日に…
きっと咲くだろ ふたりの夢が
おまえだけ おまえだけ 俺のいのちの灯は


2.北国の赤い花

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

車窓(まど)のむこうは 雪また雪の
風も凍(い)てつく 北荒野(きたこうや)
なにがあっても 今日から二人
生きてゆこうよ 知らない町で…
命ふたつで 出直す旅だ
一生一度の 恋は赤い花

うしろ指なら 覚悟じゃないか
故郷(こきょう)出てゆく 甲斐がない
悩み果てない 人生ならば
夢に賭けよう 明日(あした)は来るさ…
燃える心を 瞳(め)と瞳(め)で誓う
一生一度の 恋は赤い花

雪に打たれて 吹雪に耐えて
春をハマナス 待つという
泣くな泣くなと 肩抱き寄せて
男泣きして あと振りかえりゃ…
星が流れる さいはて夜行(やこう)
一生一度の 恋は赤い花


3.ふたりの始発駅

作詞:田中しゅうじ
作曲:徳久広司

夢ばかり 追いかけて 気づかなかったよ
雨の日も 風の日も おれを待っていた
おまえと も一度 出直そう
わがままやめた 泣かすのやめた
世間に負けずに 生きてゆく
あしたに向かう ふたりの始発駅

愚痴ひとつ こぼさずに 許しているのか
バカな奴 可愛い奴 灯りともす奴
おまえの情けが しみてくる
涙を捨てて 悲しみ捨てて
今日から同(おんな)じ 夢を見る
可憐な花よ 心に咲いた花

振り向けば 人生の 苦さわかる歳
もう二度と 離さない おれを離すなよ
身近にあったね しあわせは
やさしさ抱いて いたわり抱いて
笑顔のおまえと 生きてゆく
あしたに向かう ふたりの始発駅


4.つゆ草の女

作詞:かず翼
作曲:遠藤実

命ふたつを 重ねて生きた
春夏秋冬 忘れるものか
つゆ草の つゆ草の
花は水色 なみだ花
うらみ言葉も 言わないで
見つめた瞳の 哀しさよ

たとえこのまま 逢えなくたって
あなたを愛して 生きると言った
つゆ草の つゆ草の
花は水色 なみだ花
ふたり暮らした 北国の
灯りが瞼に また浮かぶ

なんで運命に 背いてやれぬ
魂が呼び合う この恋なのに
つゆ草の つゆ草の
花は水色 なみだ花
今度生まれて 来る時は
離れはしないと 泣いた女


5.優子

作詞:いではく
作曲:遠藤実

ありふれた名前で ひかえめだけど
愛する心は 海より深い
離さないよ いつまでも
いのちあずけた 優子 優子
名前のような やさしさをあげたいよ

夕顔の花には 悲しい影が
あるわと涙を 浮かべたおまえ
同じさだめ 見てるのか
長く生きなよ 優子 優子
おまえはおれの やすらぎの花だから

喜びも涙も ふたりで分けて
よりそい暮らそう それだけでいい
苦労かけた そのぶんは
きっとつぐなう 優子 優子
名前に似合う その笑顔いつまでも


6.リラの花咲く港町

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

春まだ浅い 北国の
青空映(あおぞらうつ)し リラ咲く季節(ころ)か
あんなに愛した おまえのことを
忘れたことなど 一度もないさ
今から戻るよ… これから戻るよ…
しあわせを掴(つか)もうね リラの花咲く港町

さよなら言えず 泣き濡れて
運河のほとり 歩いた日暮れ
氷雨がいつしか 吹雪になって
まつ毛の先まで 凍(しば)れたあの日
今から戻るよ… これから戻るよ…
もう二度と離さない リラの花咲く港町

旅ゆく俺を そんなにも
待ちわびたのか おまえってやつは
霧笛が呼んでる あの坂道で
ふたりの明日(あした)を 約束しよう
今から戻るよ… これから戻るよ…
いつまでも一緒だよ リラの花咲く港町


7.倖せありがとう

作詞:水木れいじ
作曲:遠藤実

泣きたい時ほど 笑顔をみせて
宵待草の 花のよに
俺のこころに 月を呼ぶ
二度惚れさせる いい女
おまえに出逢えて よかったよ…
ありがとう ありがとう 倖せありがとう

苦労をかけたと 肩抱きよせりゃ
あの日のままの 綺麗な瞳(め)
そっとうるませ 腕の中
今年はきっと 帰ろうね
カモメと遊んだ ふるさとへ…
ありがとう ありがとう 倖せありがとう

ごらんよ夜空の あの星だって
よりそいながら 春を待つ
元気だしてと 指をさす
いつでも夢を くれる奴
おまえがいるから 明日(あす)がある…
ありがとう ありがとう 倖せありがとう


8.あなたが終着駅

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

わがままでした 馬鹿でした
長い月日の 回り道
黙ってわたしに 微笑くれて
待っていたよと 抱きしめる
女ごころの 終着駅は
あなたの胸と 知りました

ふたりでいれば 苦労など
つらくなんかは ないという
あなたのやさしさ 心にしみて
愛の深さを 噛みしめる
戻り道ない 人生なのに
あなたは待って くれました

遅れた春は あたたかい
そんな気持ちに させるひと
今度はあなたに つくして生きる
きっとふたりで しあわせを
女ごころの 終着駅は
あなたの胸と 知りました


9.しあわせ迷子

作詞:かず翼
作曲:遠藤実

泣かずに終る 恋があるのなら
誰か教えて この胸に
バカよバカなの 尽くしすぎ
みんなあげちゃう お人好し
別れの足音 背中で聞いて
私やっぱり しあわせ迷子

小雨が肩に 沁みるこんな夜(よ)は
揺らすグラスに浮かぶ面影(かお)
ダメよダメなの 愛したら
世話を焼きすぎ 嫌われる
あなたのぬくもり 忘れるまでは
私酔えない しあわせ迷子

今日から独り 生きて行くのよと
涙ふき取る 寒い部屋
イヤよイヤなの もう二度と
恋はしないと つぶやいて
それでも待ってる おんなの未練
私今夜も しあわせ迷子


10.未練のグラス

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

あの夜は泣くような 雨が降り
すこし早めに 灯りを消して
二人で乾したわ 赤いグラス
こゝろが情けが 触れ合って
あれがせつない 愛のはじまり

あのひとのあの匂い タバコまで
好きになったの 抱かれるたびに
あふれるよろこび 胸にしみて
けれども二人に 二年目の
秋が来たころ 愛はもつれた

すき間風肌さむい こんな夜は
ドアが開くたび また振りむいて
未練のグラスが 指に重い
涙のむこうに 揺れている
夢をみつめて 生きてゆくのよ


11.純子の涙

作詞:かず翼
作曲:水森英夫

音もなく降る雨に 濡れながら
しのんで来たのか 人目をさけて…
ふるえる体を 抱きしめりゃ
時間を止めてと 言うおまえ
純子 純子 純子は逢うたびに
涙をひとつぶ ひとつぶ置いて行く

言いかけてやめたのは さよならか
見つめる瞳に 別れが揺れた…
あなたがいなけりゃ もう二度と
幸せなんかは いらないと
純子 純子 純子の哀しみが
きらりと光った 光った白い頬

思い出に振り向けば 聞こえるよ
忘れていいのと やさしい声が…
愛する心は 一途でも
どうにもならい 恋だった
純子 純子 純子はこの胸に
消えない涙を 涙を置いて行く


12.冬ざんげ

作詞:坂口照幸
作曲:大谷明裕

いつも勢いだけを 俺は頼りに生きた
暮れる窓辺に立てば いつかセピア色
苦労の道を 歩いているのか
夕べの夢が 俺を責めるよ
「何がおまえに…」
「もしや不幸に…」
遠い空につぶやく あゝ冬ざんげ

思い出すのが多く 涙もろくなった
いつもおまえのことが 俺の気がかりさ
男は酒に 救いはあるけど
おまえはどこで 涙拭くのか
「何で独りを…」
「今も独りを…」
ここへ来ての戸惑い あゝ冬ざんげ

おまえに逢える 明日(あした)を運んで
こんなに寒い 季節(とき)よ過ぎ去れ
「何がおまえに…」
「もしや不幸に…」
みんな俺が背負うよ あゝ冬ざんげ


13.命のひと

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

風の噂を 聞いた
君の噂を 聞いた
一輪ざしで しおれたままの
花のすがたを 見るような
荒れた女の 暮らしとか
あんな別れを したけれど
君は命 今でも俺の 命だよ

夢の影絵の 中で
閉じた瞼の 中で
傷つきながら たしかめあった
君と過ごした 遠い日が
熱い涙の 川になる
つらい仕打ちを したけれど
君は命 今でも俺の 命だよ

さがしつづけて いたよ
胸をこがして いたよ
嵐の夜の ボレロのように
恋のたかまり ぶつけ合う
そんな男女(ふたり)に 戻りたい
長い道草 したけれど
君は命 今でも俺の 命だよ


14.そして旅立ち


15.雨音のバラード

作詞:円香乃
作曲:水森英夫

こんな雨の日は いつも想い出す
静かに閉まる ドアの音
幸せは きっと あの日 失(な)くした
今日限り すべて忘れると
何度 決めただろう
愛のかけら 縫うように
…しとしとと…しとしとと
今日も あの日も 雨が降る

こんな雨の日は 夢を見たくなる
別れたことも いさかいも
悪い夢 あれは 全部 嘘だと
この雨が 君の涙なら
ずっと 濡れていよう
過去の記憶 抱くように
…しとしとと…しとしとと
今日も あの日も 雨が降る

今日限り すべて忘れると
何度 決めただろう
愛のかけら 縫うように
…しとしとと…しとしとと
今日も あの日も 雨が降る


16.真情


17.俺の華


18.一緒に暮らそう


19.まわり道


20.星の流れに


21.秋冬


22.もう忘れました


23.青春譜


24.早稲田松竹

作詞:円香乃
作曲:大谷明裕

あの頃あなたは スッカラカンで
小銭ばっかり 数えてた
どのポケットも 空っぽで
だけど夢が 詰まってた
覚えてますか… 早稲田松竹
「ひまわり」を観た 映画館
朝から晩まで バイトして
私を連れて行ってくれたわね
今では別れた理由(わけ)も 思い出せないけど
「ひまわり」を観ると 涙が出ます

バイトが終わると 自転車こいで
いつも二人で 帰ってた
雨が降る日は びしょ濡れで
「きーきー」ペダル 鳴いていた
覚えてますか… 眠れない夜
ストーブ消えた 寒い部屋
小さな布団に くるまって
あなたはギター弾いてくれたわね
いつしか通った道も 消えてしまったけど
眠れない夜は 想い出します

あなたと行った… 早稲田松竹
学生街の 映画館
すっかり姿 変えたけど
あなたに逢える そんな気がします
今でも私を乗せて ペダル鳴らしながら
短いタバコ 吸ってる気がします


25.一杯の酒

作詞:円香乃
作曲:水森英夫

「時代おくれ」の 歌を聞き
そういう人間に なりたいと
女一人も 幸せにできずに
人生半分 過ぎたまま…
また救われた 一杯の酒に
明日を生きてみたくなる
こんな馬鹿が 一人いても
それもまた いいじゃないか いいじゃないか

一人 遮二無二(しゃにむに) 生きてきて
一つの答えさえ 見つからず
もしもお前が 生きてたら今すぐ
答えてくれるか なぁ友よ…
また酔わされて 一杯の酒に
お前と呑んでみたくなる
男泣きに 泣いて笑い
それもまた いいじゃないか いいじゃないか

また救われた 一杯の酒に
明日を生きてみたくなる
そんな夜が 時にあって
それもまた いいじゃないか いいじゃないか


26.落日

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

故郷遠く 海の落日
渚をゆけば 流離の愁い
名も上げず 身も立たず
流れ木のごと 朽ちるものあり
啼くな千鳥よ やる瀬なく
啼くな夕波千鳥
ねじれて寒き 砂山に
浜昼顔の 花も咲く

からくれないの 海の落日
たぎりて落ちて あとは夕闇
この旅路は 愚かにも
埋れ火のごと いまだはてなむ
啼くな千鳥よ 寂しげに
啼くな夕波千鳥
夜ごとの夢の 通い路に
優しき母の 顔があり